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2019.05.22

ラビ・ジョナサン・マゴネット教授 学術講演会のご案内

ラビ・ジョナサン・マゴネット教授 学術講演会のご案内

 世界的な聖書学者であり、改革派ユダヤ教の指導者でもあるジョナサン・マゴネット先生をお迎えして、ユダヤ教の伝統における「自死」に対する様々な考えをお話しいただきます。皆様お誘い合わせの上ご参加ください。

 日時:2019年6月13日(木) 13:30〜15:00
 場所:西南学院大学博物館 2階講堂
    http://www.seinan-gu.ac.jp/campusmap.html
 講師:Jonathan(ジョナサン) Magonet(マゴネット)
   (レオ・ベックコレッジ名誉教授、ユダヤ教ラビ、
                    西南学院大学名誉博士・客員研究員)

 通訳:小林 洋一(西南学院大学名誉教授)
 演題:「ユダヤ教は『自死』をどう受けとめてきたか」
 対象:学生教職員・一般
    入場無料、事前の申込は不要)
 
主催:学術研究所/共催:神学部

 ※チラシは、こちら

 <お問い合わせ先>
 西南学院大学 学術研究所  TEL: 092-823-2501

【講師プロフィール】
 1942年ロンドン生まれ。医師として働いていたが、25歳でレオ・ベックコレッジに入学。71年ラビ(ユダヤ教教師)に任職。ヘブライ大学(イスラエル)およびハイデルベルク大学(ドイツ)で学び、哲学博士号を得る。74年より母校レオ・ベックコレッジで教鞭をとり、特に85-2005年は学長をつとめる。イスラエルとドイツの諸都市で客員教授を歴任。改革派ユダヤ教Progressive Judaismを代表する学者として知られる。2014年に本学名誉博士号授与。


【講演の概要】 
 ヘブライ語聖書の中には自死に関する事例が数件記録されていますが、それらは一切の価値判断なしに──その行為を非難することも、宥恕することもなく──報告されています。またその問題に直接関係する聖書的法も存在しません。魂の永遠性についての諸理念の影響により、初期ラビ・ユダヤ教時代の文化的に変化した環境の中では、自死という行為は、法的対応が要求される犯罪や宗教的罪とみなされました。しかしそれと関連した問題である、「神の名の聖別」のために進んで死を選ぶ「殉教」については、異なったラビ的回答が要求されました。今日の世俗的社会においては、「幇助自殺」のような諸問題が、ユダヤ教内部に様々な姿勢と応答を生み出しています。