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2016.07.25

ことばの力養成講座 8/20(土)映画監督・佐藤真作品上映会&トーク開催

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各位

「ことばの力養成講座」主催の上映&トークが開催されますのでお知らせいたします。

◆佐藤真「阿賀に生きる」&「水俣 ビデオQ&A」上映会&
  池澤夏樹さん、旗野秀人さん、永野三智さんトーク開催決定!

ことばの力養成講座は映画監督・佐藤真(故人)の作品上映を実施します。
九州・福岡での上映となることもあり、佐藤を映画の道に引きずり込んだ
「水俣病」をテーマに、日常や人物の魅力と地続きのものとして「公害病」を
とらえた佐藤の姿勢とその魅力を探ります。

 【スケジュール】
13:00? 上映(30分)
『水俣 ビデオQ&A』
 監督、構成:佐藤真 1996年/30分/ビデオ作品/青林舎・シグロ

水俣東京展(1996年10月)の展示の一つとして企画・制作された。
水俣病の公式発見から40年目を迎える節目に、それまでの水俣病についての
映画を編集し、<水俣病の現在>について考える。誰もが疑問に思う
「水俣病についての8つの質間」に、Q&A形式で回答。水俣病の悲劇を
教訓として活かすには、豊かな生活そのものを問い直す必要がある。
人間にとって本当の豊かさとは何なのかという問いを突きつける。

13:35? トーク①(60分)
「水俣と阿賀、運動と文化」
ゲスト:旗野秀人(『阿賀に生きる』発起人)×永野三智(水俣病センター相思社)
水俣の石牟礼道子や、筑豊の上野英信ら、九州の公害問題と文化活動のうねりに
刺激を受け、地元・阿賀の現状を訴えたいと考えた旗野秀人。佐藤真を阿賀に
引き入れた張本人である旗野に、当時の水俣への想いと、映画前、映画公開後、
そして現在の阿賀の状況を聞く。さらに、水俣病センター相思社の永野三智の目に
阿賀の状況はどう見えるのか、また現在の水俣病について語る。

15:00? 上映(115分)
 『阿賀に生きる』
監督:佐藤真 撮影:小林茂 1992年/115分/16mm/阿賀に生きる製作委員会
新潟水俣病の舞台ともなった阿賀野川流域に暮らす老人たちを、三年間その地に
移り住んで撮影。社会的なテーマを根底に据えながらも、その枠にとどまらず、
そこからはみ出す日常と捉えることで、人間の命の賛歌をまるごとフィルムに
感光させた傑作。

17:00? トーク②(60分)
 「『阿賀に生きる』をいま、どう見るか」
ゲスト:池澤夏樹
石牟礼道子作品に魅せられ、科学により自然を破壊することの恐ろしさを文学の
方面から追求し続けている作家、池澤夏樹。この「病気を告発する」というわけ
ではない『阿賀に生きる』という作品を、池澤はどう見たか。また、現在この映画を
観ることの意味について考える。

※会場でも書籍販売いたします。

会場:西南学院大学2号館203教室(マルチメディア教室) 

定員:200名 入場料:1000円(学生無料)
ご予約・お問合わせ doctheatre2016@gmail.com

主催:「佐藤真の映画を観る会」、「西南学院大学 ことばの力養成講座」、里山社

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