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2018.02.13

磯望教授(人間科学部)の最終講義を行いました

 1月23日(火)、4号館203教室にて、本年3月で定年退職を迎える人間科学部児童教育学科の磯望教授の最終講義を行い、人間科学部の学生をはじめとする環境地理Ⅱの受講学生、教職員や卒業生など200人が出席しました。
 磯望教授は、火山噴火に伴う火山灰と地形変化についての研究、考古遺跡と海岸平野の地形形成についての研究などが専門で、近年では福岡県西方沖地震被害研究、熊本地震調査、九州北部豪雨調査などに尽力し、福岡県の防災教育推進委員長などを務めました。また、学内では、人間科学部長、人間科学研究科長、宗教部長などを歴任し、学校法人西南学院舞鶴幼稚園の園長を務めるなど、学内外で活躍されました。
 「地理学の現代的意義~自然災害への関わりから~」と題した最終講義では、磯教授がこれまでの研究について振り返り、土石流に関する調査で理論と実際の現象がぴったりと一致した時の興奮などに触れ、研究と教育に没頭した日々を当時の事例を交えて説明しました。
 最後に、磯教授は、舞鶴幼稚園で幼児教育に携わった経験などに触れ、「研究はもとより、さまざまな経験が自分の糧となった。災害調査で数々の現場に行ったが、災害時には、非日常がそこにある。だからこそ、日々の暮らしを大切にしつつ、さまざま経験を積み、非日常に備えてほしい」と経験することの大切さと災害に備えることの大切さを伝え、「本学での35年間にわたる私の経験が、少しでも皆さんに還元できていれば幸いです」と語り、最終講義を締めくくりました。
 講義終了後、ゼミ生、卒業生から花束贈呈が行われ、聴講した学生・教職員、卒業生から大きな拍手が贈られました。