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2018.10.22

SEINAN Woman of the Year 2018に舞台俳優の神田さち子さん/170人が祝福、西南学院百年館で

 西南学院大学女子同窓会が主催する「SEINAN Woman of the Year 2018」に舞台俳優の神田さち子さん(1966年・文学部英文科卒、東京在住)が選ばれ、その記念式典・祝賀会が10月20日、西南学院百年館(松緑館)で開かれました。K.J.シャフナー学長ら約170人が集い、中国残留婦人の半生を描いたひとり芝居を通じて戦争のない平和な社会を訴え続ける神田さんの功績をたたえました。
 「忘れえぬ女性(ひと)たち?残留婦人を演じ続けるわけ?」と題した記念講演で神田さんは、ひとり芝居を始めるきっかけとなった中国残留婦人との出会いなどを語り「弱い者が犠牲になる悲惨な戦争体験を次世代へ伝え続けていきたい」と述べました。ひとり芝居の上演回数はこれまでに196回を数え、神田さんが「200回超えを目指します」と宣言すると応援の拍手が贈られました。会場には、福岡在住の中国帰国者12人も招かれ、神田さんの話に聞き入っていました。来賓として出席した中国駐福岡総領事館の孫忠宝副総領事も「神田さんの貴重な話を聞けました。中国、日本の国の違い、職業や立場の違いを超えて平和な世界のために力を合わせてがんばっていきましょう」と挨拶されました。


受賞されたOGの、神田さち子様(講演)

 祝賀会では筑前琵琶奏者の尾方蝶嘉さん(2000年、法学部卒)が、神田さんの功績をたたえたオリジナル曲などを演奏し、会場を盛り上げました。出席者からは「同窓生にこんな素晴らしい活動を続けている人がいることを知り感銘を受けた」「200回目はぜひ西南学院大学で上演してほしい」などの感想が聞かれました。


中華人民共和国駐福岡総領事館 副総領事  孫 忠宝 様(ご挨拶)

 SEINAN Woman of the Yearは女子同窓会が、目覚ましい活躍をした女子同窓生を顕彰しようと2017年に始めました。昨年は一般社団法人日本車いすテニス協会会長の前田恵理さん(1977年、商学部卒)でした。