OPEN

2017.11.20

11/27(月)神学部ロングチャペル・特別講演会のご案内

タグ

各 位

              西南学院大学神学部
          ロングチャペルおよび特別講演会のご案内
            [11月27日(月)10:40~14:30]

                          西南学院大学神学部長 天野 有

「愛には恐れがない。完全な愛は恐れを締め出します。」
                       (ヨハネの手紙一 第4章18節)

 主の御名を讃美いたします。
 神学部のことをいつも祈りに覚えてお支えいただき、感謝申し上げます。

 さて、来る11月27日、神学部では「立ち帰って、生きよ!」というテーマで、講師に佐々木和之先生(ルワンダのプロテスタント人文社会科学大学〔略称 PIASS/ピアス〕平和・紛争研究科教授、日本バプテスト連盟国際ミッションボランティア)および卒業生のフロリアン・ニュンゲコさんをお招きしてお話しいただくことになりました。

 以下、「佐々木さんを支援する会」会報の『ウブムエ』(ニャルワンダ語で「一致」「調和」「和」の意)最新号(No. 40/2017.11.6)より、一部紹介させていただきます。それが何よりの「ご案内」になると思いますので。

 まずは、佐々木和之先生の文章から。
「昨日10月26日、(……)PIASSで卒業式がありました。平和紛争研究学科の今年の卒業生は10名。卒業後、PIASSの『持続可能な平和と開発のための研究・行動センター』(……)への就職が決まったフロリアン・ニュンゲコさんは首席での卒業でした。今から4年前、まだ高校を卒業して間もなかった彼女は、ブルンジには無い平和学専攻コースで学ぶため、国境を越えてルワンダに来て、PIASSにとって初めての留学生になりました。その彼女が(……)今後は同僚として働いてくれることに大きな喜びと希望を感じています。この素晴らしいことを実現し、『新しいこと』を初めてくださる神(旧約聖書イザヤ書43:19)に感謝し、期待しています。(……)約4週間、そのフロリアンさんと共に1都6県で活動報告や講演活動に従事します。1人でも多くの皆さまに、ルワンダで起きている新しいことをお伝えするとともに、彼女と出会っていただけるように願っています」
 
 そして、フロリアン・ニュンゲコさんの文章から。
 「私がこの4年間に学んだこと、経験したことは多岐に渡りますが、(……)学部生の集大成である卒業論文では、現地調査にもとづき、『和解の実際:ルワンダにおける赦しの実践の理解――NGOの和解活動に参加するジェノサイド加害者と被害者の事例から――』をまとめました。私はこの研究に6ヶ月を費やしましたが、調査の中で自らの赦しと和解の経験を分かち合ってくださった方々から多くのことを学びました。その方々から聴き取ったことを形にして伝えることができたことをとても嬉しく思います。(……)最後に、私の祖国ブルンジのことをお話して終わります。ブルンジでは2015年の4月末、現大統領が三選を目指したことに対する反対運動に端を発した政治危機が続いています。これまでに500名以上が死亡し、近隣諸国に難民として流出した人々の数は50万人に上ります。今この時も多くの人々が逮捕・拘束されています。ブルンジでは独立から3年後の1965年以来、暴力紛争が繰り返されてきましたが、私自身はその直接的な被害を受けたことはありません。しかし私は、暴力がもたらす様々な悪影響を目の当たりにしながら育ちました。私はブルンジで起きている暴力の原因、そして同時にその結果として増幅しているものは『恐怖心』だと思います。私の同胞の多くは、民族的な要因と政治的な要因から焚き付けられている恐怖心の中で生きているのです。多くの人々は、『他者』(民族的出自や、政治的背景が自分とは違っている人々)が諸悪の根源だと信じ込んでいます。しかし実際には、ほとんどの人々は自分たち〔の〕側に起きた被害だけを聞かされ、『他者』がどれだけ自分たちと違い、また邪悪な存在なのかと吹き込まれてきたのです。もちろんこのこと以外にも暴力の原因と結果として大切な要因があります。しかし、私が強調したいのは、恐怖心こそが最も深刻な暴力の原因であり結果であるという事実に多くの人々は気付いていないということなのです。私がまだ高校生の頃、近所に住む軍人出身の男性が私の両親との対話のなかで語った言葉を思い起こします。(……)『私は他の民族の出身者から命を救ってもらったことがあります。同時に私は戦闘の中で、他の民族の人たちを何度も保護しました』、という言葉です。私はこのような物語をもっとブルンジの中で聞くことができたらと願っています。それは、物事を決めつけて行動するのではなく、分断線を踏み越え、真の人間になることを選んだ人々の物語です。私自身、今、そのような物語を自分の人生の中で紡ぎ語り続けていく責任を感じています」

 皆さま、佐々木和之先生、そしてフロリアン・ニュンゲコさんとのこの貴重な出会いの場に是非おいでくださいますよう、ここにご案内申し上げます。
                                     
                                       在主

 《プログラム》
  2017年11月27日(月) 10:40~14:30
 【第一部・ロングチャペル】
   時  間:10:40~12:10
   場  所:西南学院大学博物館 2階講堂
  【第二部・特別講演会】
   時  間:13:00~14:30
   場  所:西南学院百年館(松緑館)2階セミナー室
   http://www.seinan-gu.ac.jp/campusmap.html
  
   *地下鉄「西新」駅3番出口から徒歩5分
   *駐車場はございません。お越しの際は、公共交通機関等をご利用ください。

            (お問合せ)西南学院大学宗教部事務室(担当:加藤、萱田)
                  TEL:092-823-3338  FAX:092-823-3335
                  メール:rel@seinan-gu.ac.jp

                                      以上