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2024.04.24

5/12(日)映画『かづゑ的』公開記念~熊谷博子監督講演会

各位

映画『かづゑ的』公開記念~熊谷博子監督講演会を開催致します。

日時:5月12日(日)13時30分開場 14時開始 16時30分終了予定
会場:西南学院百年館(松緑館)1階多目的ホール
  (西南学院大学東キャンパス)
内容:第一部 熊谷博子監督による講演
    第二部 八尋光秀弁護士(77期法・法)も交えた鼎談
※入場無料、事前申込不要

『三池 終わらない炭鉱の物語』などで炭鉱に関わる人々を追い続けて来たドキュメンタリー映画監督・熊谷博子が、瀬戸内海のハンセン病回復者・宮崎かづゑさんにカメラを向けたドキュメンタリー『かづゑ的』が、KBCシネマで5月10日(金)より上映されます。公開を記念して熊谷監督を大学にお迎えして講演会を実施します。
映画公式サイト
https://www.beingkazue.com/

5月11日(土)にはKBCシネマで熊谷監督による舞台挨拶付き上映も実施されます。
https://kbc-cinema.com/movie/14557.html
※ハンセン病訴訟(らい予防法違憲国家賠償訴訟)において2001年に熊本地方裁判所で原告(患者側)勝利の判決が出たのは5月11日でした。

■熊谷博子(映像ジャーナリスト / 映画監督)
東京都出身。1975年より番組制作会社のディレクターとして、戦争、麻薬などの社会問題を追ったドキュメンタリーを多数制作。『幻の全原爆フィルム日本人の手へ』(1982)他。85年にフリーの映像ジャーナリストに。戦下のアフガニスタンで、映画『よみがえれ カレーズ』(1989)を土本典昭氏と共同監督後、自らの育児体験をもとに『ふれあうまち』(1995)などを監督。
日本最大だった三池炭鉱の歴史と“負の遺産”の意味を問いかけた『三池~終わらない炭鉱(やま)の物語』(2005)で、JCJ(日本ジャーナリスト会議)特別賞、日本映画復興奨励賞等を受賞。NHK・ETV特集『三池を抱きしめる女たち』(2013)では、戦後最悪の炭鉱事故に遭い、変わりはてた夫を抱えながら、半世紀以上も世の中と闘い続けている妻たちを描き、放送文化基金賞・最優秀賞、地方の時代映像祭奨励賞などを受賞。映画『作兵衛さんと日本を掘る』(2018)では、日本初の世界記憶遺産に登録された、筑豊の炭坑夫、山本作兵衛が残した絵と日記、そして周りの証言から、この国の変わらない労働と差別の構造を描いた。
キネマ旬報文化映画ベスト10など。著書に「『やめたい病』にさようなら」(1996)「むかし原発 いま炭鉱」(2012)など。

■八尋光秀弁護士(西新共同法律事務所、西南学院大学法学部法律学科卒業・77期)
弁護士として患者の権利宣言運動に参加し、患者の権利法制定を提唱した。医療過誤訴訟、国賠訴訟、刑事冤罪弁護、精神科医療にかかわる患者隔離等、人命人権、人生被害をもたらす諸問題に取り組んできた。1998年よりらい予防法違憲国家賠償訴訟いわゆるハンセン病訴訟の弁護団代表となる。2001年熊本地裁での勝訴確定後も、ハンセン病問題の全面解決に向け、国との協議にあたる。2003年より薬害肝炎九州訴訟の弁護団代表となる。2008年薬害肝炎問題の全面解決を求めていわゆる薬害肝炎救済法を議員立法によって制定させるとともに、国との間で和解解決のための基本合意書を締結し、この問題の全面解決を図る。



主催:西南学院大学ことばの力養成講座
法学部 田村 元彦 mtamura@seinan-gu.ac.jp