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2022.11.30

読書教養講座を開催しました(11月29日開催)

 11月29日(火)、直木賞受賞作家の桐野夏生さんを講師に迎え、「無意識の正体に迫る仕事」というテーマで読書教養講座を開催しました。会場となった西南コミュニティーセンターには、教職員や学生、一般の聴講者の約130人が参加しました。
 桐野夏生さんは、1998年に「OUT」で日本推理作家協会賞。99年「柔らかな頬」で直木賞。2008年「東京島」で谷崎潤一郎賞。2011年「ナニカアル」で読売文学賞を受賞。社会や人間に潜む問題や暗部をあらわにする作風が特徴で、話題作を多数出版。その他、2021年に女性として初めて日本ペンクラブ会長に就任するなど、多岐にわたり活躍されています。
 桐野さんは講演の中で、「小説とは、今を生きる人の気持ちと、生きているということを書くものだと思っている。人は無意識に時代の影響を受けている。その時代の流れをつかみたいと思いながら、時代に向き合いながら作品にしてきた」と、小説を書く上での思いを語りました。

 また、講演後には、学生とのトークセッションが行われました。学生の作品にまつわる質問に対し、桐野さんは、作品が書かれた背景や当時のエピソード、自身の考えなどを交えながら回答。その言葉一つひとつに、参加者は熱心に聴き入っていました。