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2023.12.06

読書教養講座を開催しました(11月30日開催)

 11月30日(木)、講師として芥川賞の候補となった乗代雄介さん、対話者に大阪大学大学院教授の渡邊英理さんを迎え、「小説の可能性」というテーマで読書教養講座を開催しました。会場となった西南コミュニティーセンターには、教職員や学生、一般の聴講者など約60人が来場しました。
 乗代さんは、2015年に「十七八より」で群像新人文学賞、2018年に「本物の読書家」で野間文芸新人賞、そして2021年に「旅する練習」で三島由紀夫賞を受賞。2023年には「それは誠」が芥川賞の候補作品となりました。
 乗代さんは講演の中で、『良く旅をしながら風景描写をすることや旅先で歩き回ることで小説の核となる「信じられる情景」を見つけ、その信じられる情景をつなげながら作品の世界を広げていくこと』など自身の創作活動について紹介、また、「見る、歩く、走る、香るなどの様々な行為を作品に表現することで、書くということが生きることとつながっている」と述べ、乗代さんの作品への姿勢や考え方が語られました。
 講演後には学生とのトークセッションが行われ、乗代さんの作品を読み込んだ学生からの感想や質問などに対し、作品の背景や想い、自身の考えなどについて話されました。終始、和やかな雰囲気の中で活発に話が交わされ、登壇した学生、会場の聴講者は乗代さんの話に聴き入っていました。 

講師として登壇した作家の乗代さん