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2024.03.25

安藤千夏さん〈文学部外国語学科英語専攻卒業(21期)・大学院文学研究科英文学専攻(英語学専修)博士前期課程修了(23期)〉が第一筆者を務める論文が、国内の英語教育研究トップジャーナル(JACET Journal)に掲載されました

安藤千夏さん(文学部外国語学科英語専攻卒業(21期)・大学院文学研究科英文学専攻(英語学専修)博士前期課程修了(23期))が第一筆者を務める論文が、国内の英語教育研究トップジャーナル(JACET Journal)に掲載されました。
 
安藤さんは本学の文学部外国語学科英語専攻を卒業後、英語による読解に関する研究に興味を持ち大学院に進学しました。その後の2年間、伊藤彰浩教授(外国語学部教授、文学研究科担当教員)の指導の下、研究を進める中で、読解研究に関する論文において利用される Metalinguistic Awareness の定義が明確でないことを知りました。そこで本学図書館で利用できる学術文献データベースを活用し、Metalinguistic Awareness を研究対象とする学術論文を抽出し、Metalinguitic Awareness の厳密な定義の提案を試みました。
 
大学院2年次には西南学院大学で開催された大学英語教育学会九州・沖縄支部東アジア英語教育研究会において伊藤教授と共に発表しました。当日は大学院の仲間と大学教員ら15名が参加し、厳しい指摘と建設的な提案を受けました。
 
大学院修了時には、論文に問題点は残されているものの、全体の論理展開を大きく変更し、研究対象とした文献の内容を改めて精査すれば、「査読付き」雑誌に受理される可能性を感じた伊藤教授は、安藤さんに、共同作業として1年間の論文の全面的な見直しと再度の学会発表を提案しました。そして、安藤さんは、伊藤教授の具体的な書き換え提案を踏まえて修正した論文を国内で最も評価の高い英語教育研究のジャーナル(JACET Journal )への投稿を決断しました。

2023年5月中旬に論文を投稿し、9月末には加筆・修正の提案とともに「採択」(accepted) の審査結果を受け取りました。それから半年間、福岡空港でグランドスタッフとして働きながら、伊藤教授とともに定期的に協議を行い、最終原稿を仕上げました。2024年2月末に論文が刊行された後、読解能力に興味を持つ研究者から安藤さんに対して今後の活躍への期待が込められたメッセージが多数送られています。
 
「学部生の頃から多くの知見を与えていただいたJACET Journalに、論文が掲載されたことを心から嬉しく思います。伊藤先生には在学中から修了後まで、手厚いご指導を頂き感謝しております。」と、安藤さんは話してくれました。

安藤さん、おめでとうございます。