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2023.02.20

塩野和夫教授(国際文化学部)が最終講義を行いました

 2月16日(木)、今年度末で定年退職を迎える国際文化学部国際文化学科の塩野和夫教授が最終講義を行いました。最終講義はオンラインで実施され、国際文化学部生をはじめとする受講生や卒業生、教職員が聴講しました。
 塩野教授は「キリスト教と社会に関する歴史研究」を専門とし、「アメリカンボードの宣教思想」や「九州におけるキリスト教受容」などの研究に尽力されました。加えて宗教主任や学生主任、学科主任を歴任。多くの学生に寄り添い、彼らの声に耳を傾けながら教育的上の支援にも尽力されました。
 最終講義は、「『近代化する九州を生きたキリスト教―熊本・宮崎・松山・福岡―』を読み解く―余談を交えて―」と題して進められました。「なぜ、本を出版するまでに15年もの月日を要したのか」という問から始め、現地調査や資料の翻訳と解説が説明されました。加えて、怪我と病気により行き詰っていた時に同僚のアドバイスにより不思議と道が開けたことや余談として西南学院大学における30年間の出会いが紹介されました。
 講義の最後に、「障がい者となってからの20年間もなぜ続けることができたのか」という問いに3つの理由をあげている。第1は高校時代に受けた教育から、「障がいは問題ではない。障がいを抱えて仕事を続ける意欲があるかどうかが問題なのだ」と自分に言い聞かせた。第2は同僚や学生の励ましと支えで、動けなくなったり倒れた時にいつも助けてくれる同僚や学生がいた。第3は良い学生さんに恵まれたことで、「心と心、魂と魂が触れあう教育現場から豊かに力を与えられていた」と語り、最終講義は終了しました。