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2025.04.21

法学部「Seinan VisMoot」チームが世界大会に出場しました

 法学部公認団体「Seinan VisMoot」チームが、3月31日(月)~4月3日(木)に香港で開催されたVisEast、および4月12日(土)~15日(火)にオーストリア・ウィーンで開催されたVisMootに参加しました。
 
 VisMoot およびVisEastとは毎年春、ウィーン・香港をメイン会場に、世界各地で開催される模擬国際仲裁大会です。大会では、国際取引上の架空の紛争について、売主・買主の弁護士に扮して、仲裁人の前で法律を武器に戦います。出題も弁論も全て英語です。
 今年のSeinanVisMootチームは例年以上に3・4年生の学生が多いことが特徴です。これまでSeinanVisMootチームは、世界大会では英語の壁に苦しんできました。VisMootでは、立論中に、立論を遮る形で次々に仲裁人からの質問が投げかけられることがあり、立論者はそれに即座に応答しなければなりません。質問が聞き取れなければ、日本語であれば応答できる質問でも、何も応答できません。「今年こそは仲裁人の質問を聞き取り、対話しよう」と世界大会で痛感した悔しさをばねに頑張ってきた彼らですが、今年は仲裁人からの質問に対して、質問内容を聞き直さずに直接、応答する場面が多くみられました。
 香港大会に参加し、香港樹仁大学(香港)、石油エネルギー大学(インド)と対戦した坂口典彌さん(法学部法律学科4年)は、「仲裁人からの質問にすべて応答でき、自分の成長を実感できた。仲裁人が頷き納得してくれた瞬間は非常にうれしかった」と喜びを語っていました。また、3年生(大会出場時)で今年Seinan VisMootに初挑戦し、ウィーン大会でピッツバーグ大学(アメリカ)と対戦した草場健太さん(法学部法律学科4年)も、「試合前は不安でしたが、試合が始まると、これまでチームのみんなと時間をかけて議論を深めていたおかげで、仲裁人との対話に楽しさを感じることができた」と、仲間とのこの1年の学びの手応えを感じている様子でした。
 同時に、聞き取り力が向上したことで、相手方チームの議論の深さ、プレゼンテーション・スキルの高さを実感したとの声も多く上がりました。ウィーン大会に参加し、ニルマ大学(インド)、オーストラリア国立大学(オーストラリア)と対戦した大里太志さん(法学部法律学科4年)は、「1試合目では仲裁人からの質問が来ず、残念だった。物語のようになめらかに立論していた相手方にはたくさんの質問が来ていたので、2試合目では一つひとつの論点にフォーカスしすぎないよう、立論を少し変えたところ、質問が来るようになった。これからは全体を見ることを意識したい」と、分析しつつ決意を語っていました。

 新年度、Seinan VisMootは新メンバーを迎え、SeinanVisMoot2025として始動します。引き続き、法学部「Seinan VisMoot」チームの応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

*現在、「世界大会ミニ報告会」を実施しています。ぜひお越しください。
【日時・場所】
4月22日(火) 昼休み(13時10分~13時25分) 2号館301教室
5月2日(金) 昼休み(12時40分~12時55分) 1号館202教室
5月9日(金・火曜振替日) 昼休み(13時10分~13時25分) 2号館301教室
詳細はこちら

<世界大会対戦校および出場者> ※学年は2025年3月時点
【香港大会】
香港樹仁大学(香港)[加嶋利衣(国際関係法学科2年)・坂口典彌(法律学科4年)]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)(ロンドン・英国)[平尾花音(法律学科1年)・山口菜花(法律学科1年)]
石油エネルギー大学(デヘラードゥーン・インド)[山田修三(法律学科2年)・坂口典彌(法律学科4年)]
ブツェリウス法科大学院(ハンブルク・ドイツ)[岡山優杏(国際関係法学科3年)・熊田衣真(国際関係法学科3年)]

【ウィーン大会】
イブン・ハルドゥーン大学(イスタンブール・トルコ)[中野哲也(法律学科1年)・今井幸香(国際関係法学科2年)]
ニルマ大学(アーメダバード・インド)[津留響子(国際関係法学科1年)・大里太志(法律学科3年)]
ピッツバーグ大学(ペンシルバニア州・アメリカ)[中野哲也(法律学科1年)・草場健太(法律学科3年)]
オーストラリア国立大学(キャンベラ・オーストラリア)[竹下晴香(法律学科2年)・大里太志(法律学科3年)]