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2025.11.26
【商学部】「地域ビジネス論」において通訳案内士に関する特別講演を開催
11月21日(金)、商学部「地域ビジネス論(担当:戸田順一郎教授)」の授業において、観光庁国際観光課より府中裕紀氏、九州運輸局国際観光課より水下真理氏、全国通訳案内士で本学卒業生の小田理華子氏(19年卒・国文)を講師に迎え、「観光と地域ビジネス~通訳案内士ってどんな仕事~」と題した特別講演会が行われ、約80名の学生が参加しました。
講演の冒頭では、府中氏より、観光の意義や日本の観光の現状に続き、九州における外国人旅行者の入国状況など、最新の動向について分かりやすく解説されました。また、水下氏からは、観光を支える重要な要素として「通訳ガイド人材」の役割が取り上げられ、「通訳案内士制度」の概要やこれまで政府が講じてきた関連施策の具体例が紹介されました。さらに、実際に通訳案内士として活躍するために必要な資格や準備、キャリア形成の流れについても丁寧に解説されました。
後半では、本学卒業生である小田氏より、通訳案内士の魅力と自身のキャリアについて語られました。全国で活躍する通訳案内士の具体的な仕事内容や、資格取得を目指したきっかけ、実際の長崎でのガイド業務の流れや、西南学院で学んだことがどのように業務に生かされているかについて具体例とともに紹介。また、業務の中でうれしかったエピソードを交えながら、資格を持つことの有意性や、通訳案内士としての経験を生かしたビジネスチャンスについても触れられました。
講演の最後には質疑応答の時間が設けられ、「AIが通訳を担う時代において、人のガイドに求められることは何か」や、通訳案内士としてのやりがい、資格の難易度などの質問に対し、自身の経験を踏まえて回答されました。学生たちは、現場で求められるスキルや資格取得の意義、通訳案内士の業務の魅力をより深く理解することができました。
今回の講演を通じて、学生たちにとって通訳案内士の役割やキャリアを具体的に知り、将来の進路を考える貴重な機会となりました。

