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2021.10.22

芥川賞作家・沼田真佑氏による講演会を行いました

 10月19日(火)、本学卒業生で第157回芥川賞受賞作家の沼田真佑氏を講師に迎えたWEBオンライン講演会が行われました。

 講演会は、外国語学部の藤野功一教授コーディネートのもと「小説の書き方」をテーマに沼田氏へのインタビュー形式で進められ、約200人が参加しました。小説をいかに書くかということについて、沼田氏は講演の結論部分で「物語を書く時は、評論家のように書かないように意識している。俯瞰的な視点を持つと、クリエイティブなものは生まれにくく、感動は与えられない」と述べられました。また、小説をどのように書けば良いかという質問に対しては、沼田氏より「小説は、興味関心があることに出会ったときや感動を覚えた瞬間に、初めて生まれてくるものだと思う。小説を書くためのまず一歩としては、感動をしてほしい」と、小説を書く上での貴重なヒントを示していただきました。

 WEBオンラインでの開催でしたが、インタビューは終始リラックスした雰囲気で行われ、参加者からは、「沼田さんは親近感がある方で、自分の思ったことありのままを書こうとされる姿勢が印象的だった」「自分が何をどう表現したいかを第一に考えることが、本当に表現したいものを形にできる第一歩だと学んだ」などの感想が寄せられました。

沼田真佑氏(写真左)と藤野功一外国語学部教授(写真右)


【沼田真佑氏プロフィール】
1978 年北海道小樽市生まれ。その後、神奈川、千葉、埼玉、福岡、岩手と転じる。西南学院大学商学部卒。2017 年、小説「影裏」で第 122 回文學界新人賞受賞、同作品で第 157 回芥川龍之介賞を受賞。他に小説では、「早春」、「茨の実」、「入船」、「遡」、「於浅虫」、「ブラスト」など。