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2025.12.18

Global Liberal Arts科目「Politics and Law」の最終発表が行われました

 本学では、2025年度より全学部生および留学生別科の学生を対象としたカリキュラム「Global Liberal Arts(GLA)」を開講し、グローバル社会の基盤となる国際教養科目を8科目提供しています。これらの科目はすべて英語で開講され、日本人学生と留学生が共に学ぶ「共修科目」として、さまざまな分野における日本の特徴や世界の状況について学ぶとともに、「世界における日本」という視点から相互理解を深め、より良い世界のあり方を考える機会を提供します。講義に加えて、グループワークやディスカッションを積極的に取り入れることで、異なる文化的背景を持つ学生が協働して学ぶ環境を整えています。また、学生は自身の興味・関心に応じて自由に科目を選択でき、専門分野に関連する内容に加えて、異なる領域にも触れることで、幅広い教養を身につけることができます。
 8科目のうち、法学部小寺智史教授が担当する「Politics and Law」では、日本人学生20名、留学生21名が履修し、日本の法制度や政治の基礎を理解するとともに、現代社会が直面する法的・政治的課題について多面的に学びました。講義では、日本の法と政治に関する基本概念に加え、安全保障や経済、軍事といった近年の外交上の課題にも焦点を当て、学生たちは国内外の視点から日本の現状を分析する力を養いました。
 最終授業では、授業で学んだ7つのトピックから各自でテーマを選び、日本人学生と留学生で構成される9つのグループが英語でプレゼンテーションを行いました。発表テーマは、「日本の難民受入れの現状」、「日本の労働環境」、「ジェンダー平等」など多岐にわたり、学生たちは、国内外の政策や収集したデータを用いて社会課題を分析し、それぞれの視点から考察をまとめました。発表後の質疑応答では、学生が互いの視点を共有し、活発に意見を交わしながら理解を深める姿が見られました。
 この授業に参加した学生からは、次のような感想が寄せられました。
・法学部国際関係法学科2年生
「日本語でも説明が難しい専門的な内容を『英語で』伝えることの難しさを痛感した。うまく表現できないもどかしさを覚えることもあったが、この授業を通して、思うように伝わらなくても諦めずに伝えようとする姿勢の大切さを学んだ。また、一つのテーマを多様な視点から考えることの重要性を学び、自分の価値観や物事の捉え方が大きく変わった」
・外国語学部外国語学科1年生
「留学生の発言力に圧倒された。英語が母国語ではない留学生も多いにもかかわらず、皆が英語で積極的に発表しており、刺激を受けた。まるで留学先で授業を受けているような雰囲気で、英語力や発言力を鍛える良い機会となった」
 
 今後、GLA科目の受講を通じて高い語学力や幅広い教養、専門的知見を培った学生たちが、地域社会や日本、そして世界のさまざまな場で主体的に行動し、貢献していくことを期待しています。