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2023.03.20

G.W.バークレー教授(神学部)が最終講義を行いました

 3月17日(金)、大学チャペルにて、今年度末で選択定年によって退職を迎える神学部神学科・前学長のG.W.バークレー教授が最終講義を行い、神学部学生をはじめ、学内教職員や卒業生、教会関係者など約100名が出席しました。

 バークレー教授は、1984年に米国南部バプテスト連盟外国伝道局日本宣教団宣教師として来日し、1987年に神学部講師として本学に着任。以来、36年間、歴史神学を研究分野とし、「キリスト教会の歴史における発展」や「キリスト教の霊性(Spirituality)と伝道者養成」などをテーマに、研究に尽力されました。また、神学部長や宗教部長、学長、院長、理事長、早緑子供の園園長などを歴任。社会活動としては、日本私立大学連盟理事、福岡ベタニヤ村教会協力牧師、福岡日米協会副会長などを務め、その他、長年にわたりアメリカンフットボール部の部長を務めるなど、多岐にわたり活躍されました。

 『36年を振り返ってみて』と題した最終講義では、本学での36年間を振り返りつつ、「聖書の読み方」について講義がなされました。バークレー教授は、教育研究の中で、「心、精神の教育と成長が重要である」と確信したそうで、そのための具体的な方法論としての聖書の読み方、“レクティオ・ディヴィナ(「心を落ち着かせゆっくり読み、黙想する。そして、祈り、観想する」という古来の読み方)”について解説。「レクティオ・ディヴィナによって、神に愛されていることに気付き、めげないで夢と希望を持ち、過去を含む自らの全てをキリストに捧げて生きることで信仰者としての土台が形成される。この土台こそが、今日の牧会、学校運営、仕事を支える一つのものとして求められているのではないか」と説きました。
 バークレー教授は、「迷惑をかけたこともあると思うが、36年間の皆さまからの祈りに感謝したい」と感謝の言葉で講義を締めくくり、その後は、学部教員や関係者から花束と記念品が贈られ、終始にこやかな雰囲気での最終講義となりました。